目の不自由な方のガイドをするとなったら、ちょっと緊張しますね。目の見える人は足元や数メートル先の情報を瞬時にキャッチして動いていますが、ガイドするときはその情報を目の不自由な方に言葉で伝えなければなりません。しかも常に二人分の横幅を頭に入れながら。慣れないうちはちょっと大変ですね。「こんなときのいろは」はガイドの基本を50音で表しています。でも目の不自由な方もひとりひとり感覚や経験の量が違います。基本にすべて忠実に、ということではなく、相手に合わせた手引きができるようになるとお互い気持ち良く歩けるでしょう。
「こんなときのいろは」
――目の不自由な方をガイドするために――
あ 案内は 順序と 距離と 右左
い いけません 杖を持つ手を とらないで
う 後ろから 押さずに そっと肩貸して
え エレベータ 行先告げて 到着告げて
お 教えてね エスカレータの流れ向き ステップ前ではっきりと
か 勘違い ホーム上では命取り ブロック沿いに案内を
き 金銭は ゆっくり数えて 手渡しで
く 苦労する スクランブルの 交差点
け 券売機 ボタンのルールを 教えてね
こ 恐かった 扉と思った連結部 ホーム上での勘違い
さ 差し出す手 一声かけた その後で
し 初対面 握手は大事な 確認手段
す 住みなれた 町も目を閉じ 確かめて 小さな段差や危険など
せ 背もたれに そっと手を添え 椅子知らせ
そ そこ!ここ!は 目を閉じた時 わからない
た 立ちどまり わずかの段差も 知らせよう
ち ちょっと待て 杖に触れぬよう 注意して
つ 杖つけど 頭上の危険は わからない
て 手をとって あげる貴方が 半歩さき
と 時計回り 料理の位置を 知る手段
な ナイフなど 刃の背中にも 手を添えて
に にこやかに 話せば 心通います
ぬ ぬらさない 清潔保とう 点字地図
ね 念入りに 目安と道順 教えよう
の 乗り降りに 段差や隙間を 教えてね
は はっきりと 名前を名乗り 挨拶を
ひ 引き戸では 導く貴方が 取っ手側
ふ 触れるまで 段差も距離も わからない
へ 返事して 分かった合図 はっきりと
ほ 歩道での うっかり駐輪 大きな迷惑
ま 待っている バスの行先 読み上げて
み 右左 方向を知らせる 基本です
む 向きを知る タクシーはドアの 開き方で
め 目に代わる 盲導犬に 触れないで
も 物の位置 変えたら必ず 教えてね
や やはりまだ 尋ねにくいは あいてる座席 ここにあるよと 一声かけて
ゆ ユーターン 導く貴方が 外回り
よ 夜の道 歩くつもりで 教えてね
ら ラッシュ時こそ 知らせてほしい よりどころ
り 離席する 時には一声 かけてから
る 留守電話 ランプだけでは わからない
れ レストラン メニューと値段 読み上げて
ろ 廊下では 出会いがしらに 気をつけて
わ ワンマンカー 乗ったら知らせて ブザー位置
| 発行 | (社会福祉法人)日本点字図書館 |
| 制作 | E&Cプロジェクト(現:財団法人 共用品推進機構) ホームページ http://kyoyohin.org/ |
| 原文著作 | 古川政明 |